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📚千石ブッククラブ~バスにのって~

2022/12/16(金) コラム
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本と絵本のまち、千石

今日のおすすめ絵本
このコーナーでは、千石在住の絵本の大好きなお母さんが子どもの頃に読んだ本、子どもと読んで楽しかった本を少しずつご紹介していきます。日々の読書にお役立ていただけたら幸いです。


『バスにのって』(荒井良二/作・絵、偕成社/刊)

今回ご紹介するのは、子どもたちが3歳ぐらいの頃、よく読んだ絵本。
南米? アフリカ? イスラム諸国? 
どこの国かはわからないけど、 一人の男が砂漠でバスを待っている。
トントンパットン トンパットン 時折やってくるバスはいつも満員。
トントンパットン トンパットン 何度やり過ごしても乗れやしない。
トントンパットン トンパットン さて、最後はバスに乗れるのかな?

 外国に行けないこんなときだからこそ、異国の空気感が伝わってくる絵本を選びました。
ビビッドな色彩が魅力の絵本作家、荒井良二さんの初期作品。ミュージシャンでもある荒井さんの作品らしく(?)、「トントンパットン トンパットン」という謎の音が、作中ずっとリフレインするのですが、このリズムがもう、一度読んだら癖になる! どこか飄々とした雰囲気の紙面から、「いろいろあるけど、のんびり行こうぜ」というメッセージがきこえてきそうな一冊です。

 

【案内人 栞本ことは(しおりもと ことは)氏 (千石在住)】 
文庫活動(近所の子どもたちが自由に本が読めるよう、家の玄関先に本棚を置く)や手作り絵本の会(子どもたちが画用紙に文と絵を書き製本をし、世界に一つだけの絵本を作るお手伝い)をしていた母の影響で、自然と絵本や本に親しむようになりました。
本好きが高じて、出版社で編集の仕事をしているのですが、それでもまだ本への愛がおさまらず(?)、子どもが通う小学校で読み聞かせ隊をしたり、本のイベントをしたりしています。

 

 
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