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📚千石ブッククラブ~だいじょうぶ だいじょうぶ~

2021/11/29(月) コラム
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今日のおすすめ絵本

このコーナーでは、千石在住の絵本の大好きなお母さんが子どもの頃に読んだ本、子どもと読んで楽しかった本を少しずつご紹介していきます。

日々の読書にお役立ていただけたら幸いです。

『だいじょうぶ だいじょうぶ』(いとうひろし/作・絵、講談社/刊)


この絵本に出会ったのは、最近のこと。

色々な偶然の連鎖の末にたどり着きました。

根津にあるお店のマスターの呼びかけで作られたコロナ禍で頑張るお店や仕事人へのインタビュー集。

その文字校正をお手伝いしたのですが、同じように関わった人たちの中に映画監督がいました。

後日、その監督が手がけた、尼崎の書店の奮闘を描いたドキュメンタリー映画「まちの本屋」を、観に行きました。

その映画があまりにも素敵だったので、また観に行きました。

その後、仕事で関西に行くことになりました。

取材先が大阪と神戸だったので、これはチャンスと、同行者に無理を言い、尼崎で途中下車をして、映画の主人公に会いに行きました。

小林書店の小林さんは、映画で観た通りのお人柄の方で、書店に置いてある商品一冊一冊を愛情を持って売っていらっしゃいました。

そこで新しく出会ったのが、この本でした。

おじいちゃんっ子の僕は、いつもおじいちゃんと一緒。

おじいちゃんの口ぐせは、「だいじょうぶ だいじょうぶ」。

世の中が分からないことに溢れ、絶望しそうになっても、その言葉で励ましてくれるおじいちゃんは、半径2キロの生活圏の中に生きる喜びが溢れていることを教えてくれます。

小林書店の奥の棚に面出しで陳列されていたこの本を手に取りレジに持っていくと、「ああ、この本、私も好きやわ」と言ってくれました。

家に持ち帰り、受験に不安がる子どもの机の上に、そっと置いておきました。

「だいじょうぶ だいじょうぶ」というメッセージが届くことを願いながら。

『だいじょうぶ だいじょうぶ』(いとう ひろし)|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)

 

 

【案内人 栞本ことは(しおりもと ことは)氏 (千石在住)】 
文庫活動(近所の子どもたちが自由に本が読めるよう、家の玄関先に本棚を置く)や手作り絵本の会(子どもたちが画用紙に文と絵を書き製本をし、世界に一つだけの絵本を作るお手伝い)をしていた母の影響で、自然と絵本や本に親しむようになりました。
本好きが高じて、出版社で編集の仕事をしているのですが、それでもまだ本への愛がおさまらず(?)、子どもが通う小学校で読み聞かせ隊をしたり、本のイベントをしたりしています。

 

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