なんでおやじはおやじギャグを言う?
2021/6/8(火) コラム
皆さん、ご親戚や上司など身近なおじさんの繰り出す「おやじギャグ」に苦笑いを余儀なくされたご経験はありませんか。
NHKの「チコちゃんに叱られる」という番組の中で、脳科学者の茂木先生がそれについて解説されていたのを思い出したので、
チコっとご紹介します。
一つの記憶から他の記憶を思い出すことを「連想記憶」というそうです。
要するに、似たような言葉、「布団」と「吹っ飛ぶ」とか、「馬鹿な」と「バナナ」とか、「イルカ」と「居るか」とか、
「電話」と「出んわ」とか、「鼻くそ」と「話そう」とかを思いついてしまう能力です。そしてこの能力は50代でピークを迎えるそうです。
その一方で、理性を司り感情を抑制する「前頭葉」の働きは20代でピークとなった後減少に転じ、
60歳では12歳と同等になるそうです。
もうお分かりだと思いますが、ピークに達した連想記憶により次々にダジャレを生み出しつつ、
それを口にしたら恥ずかしいというブレーキが壊れている、それがおじさんだということです。
そして、おじさんの発したダジャレがその場の空気を寒からしめたとき、それは「おやじギャグ」に昇華することになります。
ということで、おやじギャグは一種の生物学的な現象と考えて、大目に見て頂ければと思います。
ただ、なぜ極端に男性に偏っているかという点と、聞かされた被害者の脳への影響なども是非知りたいところではあります。