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📚千石ブッククラブ~12つきのおくりもの~

2020/12/25(金) コラム
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今日のおすすめ絵本

このコーナーでは、千石在住の絵本の大好きなお母さんが子どもの頃に読んだ本、子どもと読んで楽しかった本を少しずつご紹介していきます。

日々の読書にお役立ていただけたら幸いです。

 

『12つきのおくりもの』(石井睦美/作、メグホソキ/絵、フレーベル館/刊)

 

今回ご紹介するのは、1993年にこの地に移転した老舗の出版社「フレーベル館」の絵本です。

 

私が好きなのは世界の名作から、だれもが共感できる作品をセレクトした「ひきだしの中の名作」シリーズ。

 

中でもお気に入りは、「12つきのおくりもの」というスロバキアの民話。

 

このもとになったロシアのおとぎ話「森は生きている」は、舞台や映画、アニメ化もされているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

 

ある日お母さんと姉に、咲いているはずもないスミレをとっておいでと命じられたマルーシカ。

 

泣きながら森に入って行くと、森の奥で焚き火を囲む12人の男たちに出会います。

 

彼らは季節を司る「12月の精」。

 

長老の「1がつ」が、困っているマルーシカのために「3がつ」に席を譲り、
「3がつ」が焚き火の上で大きく杖をふると、
あたり一面にスミレが咲き誇り……。

 

原典に忠実な再話は、児童文学雑誌「飛ぶ教室」の編集人も務めていらした絵本作家の石井睦美さんによるもの。

 

ロマンティックな言葉選びが魅力です。

 

そしてその美しい文字を彩るのは、ご自身でも文と絵を手がける絵本作家、メグホソキさん。

 

『ももちゃんといちご』などはフレーズを暗記するほど子どもたちが好きでしたが、親である私もメグさんの都会的なイラストのファン。

 

長年「OZマガジン」(スターツ出版)のカバーイラストを手がけていらしたので、見覚えのある方もいるのでは?

 

聞き手の子どもも、読み手の大人も楽しめる。

 

それがこのシリーズの魅力でもあると思っています。

 

https://www.froebel-kan.co.jp/book/detail/9784577045183/

 

 

【案内人 栞本ことは(しおりもと ことは)氏 (千石在住)】 
文庫活動(近所の子どもたちが自由に本が読めるよう、家の玄関先に本棚を置く)や手作り絵本の会(子どもたちが画用紙に文と絵を書き製本をし、世界に一つだけの絵本を作るお手伝い)をしていた母の影響で、自然と絵本や本に親しむようになりました。
本好きが高じて、出版社で編集の仕事をしているのですが、それでもまだ本への愛がおさまらず(?)、子どもが通う小学校で読み聞かせ隊をしたり、本のイベントをしたりしています。

 

【イベントのお知らせ】
多くの方にご協力をいただきながら本のイベントも行っています。
昨年の千石ブックメルカード(一箱古本市)の様子は【コチラ】から
落ち着いたらまた企画しますので、遊びに来てくださいね。

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